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古代史入門

古代史入門 ~邪馬台国から平城遷都まで~ 阿波から始まる古代の軌跡

著者:藤井 榮(ふじい さかえ)

古代史入門

日本の古代史はまだまだ不明瞭な事柄が多く、研究者の間で色々な議論が交わされています。

本書は近畿・中国地方などの地名と徳島県の地名、各地の神社に共通点を見出し、
邪馬台国が魏へ使者を遣わした時代~平城京への遷都前までの古代日本史における阿波(粟)国の位置付けについて考察しています。

本の内容(抜粋)
  1. 邪馬台国問題に関する議論 ―― 畿内説、九州説と阿波説の比較・検討
  2. 古代皇都阿波説 ―― 岩利大閑が提唱した説と阿波に多く造営された延喜式内社について
  3. 古代阿波に皇都があったことを証明できる状況証拠
  4. 阿波から奈良(藤原京、平城京)への遷都
商品説明

真の古代史を解明するには、机上の空論ではなく、全国の神社仏閣・古墳遺跡を探訪し、考古学、魏志倭人伝、記紀、万葉集など諸資料や文献を基に検証や考察を行う必要があります。例えば記紀(古事記および日本書紀)、万葉集をはじめ日本の古代文献には「ヤマト」と「オオヤマト」の2つの倭が書き分けられており、これを奈良大和一国のこととして解釈してきたため古代史の混乱が起こったのです。

  • 徳島県内の地名には近畿地方と同じ地名がたくさんあるのをご存じでしょうか?

    例えば、奈良・京都・嵯峨・祇園・伊勢・難波・和泉・飛鳥・大津・近江・葛城・八坂・山崎など……

  • 初期王墓とされる奈良の「箸墓古墳」など巨大前方後円墳、奈良で最古級の「ホケノ山古墳」など

    これら古墳のルーツだと諸学者が認めているのが、阿波の古墳「西山谷2号墳」(鳴門市大麻町大谷)、「萩原1号墓」、「萩原2号墓」(鳴門市大麻町萩原)ということをご存じでしょうか?

  • 弥生時代終末期の卑弥呼の時代を中心に、阿波吉野川南岸産の「結晶片岩」(阿波の青石)が近畿地方の多くの主要古墳の石材として使用されています

    同様に、阿波鮎喰川流域で製作された阿波の土器(「東阿波型土器」等)が、近畿地方の多くの遺跡から大量に出土していることをご存じでしょうか?

  • 律令期以前、阿波は「粟と長の二国」とされていましたが、全国には「阿波(粟)」と名の付く神社が数多くあります

    さらに大和朝廷が重要と認めた延喜式内社が15社もあるのをご存じでしょうか?

  • 万葉集の冒頭2番目の舒明天皇の国見の歌などは、大和三山の一つ天香具山(標高152m)から詠んだ歌ではありません

    阿波小松島の日峯山(旧籠山)頂上から詠まれた歌ということがご理解いただけます。

  • 筆者が実際に何年にも亘って全国の神社仏閣・古墳遺跡を探訪してきました

    これらの調査結果および考古学、魏志倭人伝、記紀、万葉集などの諸資料・文献を基に、真実の古代史とその舞台の検証・考察を行っています。

本書ではカラー写真や資料もふんだんに取り入れ、できる限り分かりやすく筋道を立てて記述するよう努めたため、総頁数が296ページとなっております。
こうすることにより、これまで見過ごされ隠れていた古代史の真の姿がみえてくるのではないかと思います。

著者について
藤井 榮(ふじい さかえ)
昭和24年 徳島県海部郡美波町(旧日和佐町)生まれ
昭和51年 中央大学法学部法律学科卒
昭和54年 徳島県庁入庁
平成22年 徳島県庁を退職

岩利大閑著『道は阿波より始まる(一~三)』に感銘を受け、かねてより興味を抱いていた阿波古代史についてNPO法人阿波国古代研究所会員として学び始める。
平成26年からは中心メンバーの県内外の現地調査や勉強会に参加するなど本格的に勤しむ。

平成27年から『阿波古代史入門講座』(令和元年度に『邪馬台国阿波説入門講座』より改称)を開講。
その傍ら板東英二氏のラジオ番組(『板東板東晴れ板東!(ラジオ関西)』、『板東英二の喜怒哀楽(ラジオ大阪)』等)にゲスト出演して阿波古代史を語る。

現在、古代阿波“倭”人全国進出の足跡についての調査を主なテーマとして活動中。


徳島県内では、

紀伊國屋書店(徳島店)と、平惣(全7店舗)の各店舗でもお買い求め頂けます。


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